新米消防士ブログ

消防士を目指している人や、現役の人向けのブログです

消防に個性はいらない

消防士には何が1番必要だと思いますか?

 

どうも!

新米消防士改め元消防士となりました

ジャパロックです!🚒🚒🚑🚑

 

冒頭から面接に聞かれる内容みたいで、何か緊張感がありますね笑

 

f:id:zxatr1279:20221111211147j:image

 

という事で消防をやめて半年が経過し

改めて消防士には何が求められるんだろうと考えてみました!

(おい!消防辞めてたのかよ!笑)

 

 

・人を火の中から助ける勇気?

 

・救急現場で迅速な救護活動?

 

・事故現場で慌てない冷静さ?

 

確かにどれも1番大事なよう気がします!🤔

 

 

ただ私は『組織として動けるか』と言う点が最も大事なのではないかなと感じました。

 

f:id:zxatr1279:20221111211555j:image

 

大体の人は社会人となり会社の中で大勢の人に囲まれながら生活されていると思います。

 

消防も同じです。

 

特に消防は24時間拘束され、共同生活をしながら業務に当たります。

 

消防組織法』なるものもあり、街の規模によって職員数が決まっており、所属や地域によっても細かなルールが決められています。

 

 

その為ルールや各所属の掟に従えなければ、キツーいお仕置きがあります。

 

現場では命を落とす危険性もあるので、致し方ない部分でもありますが、、、、

 

 

一般『いやいや、やっぱり消防士といえば体力でしょ!』

一般『気持ちでしょ!』

 

そうですよね

フムフム

 

果たしてそうなのでしょうか

 

火事現場で発生から最盛期に移行する

イムリミットは平均7分

 

覚知(通報段階)から

出動まで1〜2分

 

5分しか残ってない

 

気合や体力で解決できる

物理的可能な時間じゃない様に感じませんか?

 

到着段階で間に合わないのがほとんど

 

救急では

平均到着時間は9分43秒

 

心肺停止なんかで言えば

何もしなければ

 

5分で救命率25%

8分経過で救命の確率は限りなく低い

 

とされています。

 

 

消防士になって1番感じたギャップはココです

 

どんなに訓練を積んでも助けられる命は

ひと握り。

 

あるのは焼け焦げた人の死体と

 

助けられなかった仏様たち

 

 

救命講習を受けて日々人の多いところで

生活し

 

もしもの時に救命処置ができる方が

助けられるのではないかと感じるほどです

 

泣き崩れる家族に囲まれ

 

虚しく鳴り響く心電図の冷酷な連発音

 

そんな中で消防士としての存在意義や虚無感

 

たまに何のために働いているのか

わからなくなる時がありました。

 

私が退職を決意した理由の一つでもあります

f:id:zxatr1279:20240215235121j:image

 

そう、誰も守れないなら

自分の家族だけでも守りたい

 

側で過ごせるように、今は自宅で将来仕事ができるよう筒先ではなくパソコンと向き合う日々を過ごしております。

 

 

f:id:zxatr1279:20240215235353j:image

話は脱線しましたが

 

消防に必要なのは『組織力

 

消防士になりたての方でも

ホース搬送

 

中堅の方であれば機関員(消防車の運転や水量などを調整します)

 

と長い消防のノウハウや全国の消防隊員の日々の研鑽によってその効率性の高いボトムアップ体制が脈々と築かれているなかで

 

誰だか円滑な歯車になれるかが組織として動く中で重要視されていて

 

採用の際に体力、気力は既に選別されているので拝命後は組織力一択であると感じてます。

(同調圧力、現場経験での過不足感や予備思考などもから日々の訓練は自ずと並行に実行される傾向にあるので)

 

 

今日はこの辺で終わりたいと思います。

ご精読いただきありがとうございます!

 

(※個人の感想であり、偏見が含まれる主張です)

 

【消防に向いている人】→誰でもできます

皆さんお疲れ様です!
ジャパロックです。

今日は【消防に向いている人】と題し、書いていこうと思います。

  1. 結論
  2. 適正項目
  3. 消防に入る前に思っていたこと
  4. 消防に入って思ったこと
  5. まとめ

 

 

  1. 結論

結論:誰でも大丈夫

 

『誰でも大丈夫』そう言うと語弊があるかも知れません。

不快に思われた方はすみません。ただこれは悪い意味ではなくそれだけ消防組織の仕組みが優れていると言うことが言いたいのです。

 

身の上話になるのですが、現在私は従業員数60名程度の広告代理店に勤務しております。
下記のような動画を作ってますw(僕が作りました!w)

youtube.com

 

ただ転職し、広告代理店に勤務するようになって一番感じたことは、部下へのボトムアップ社員教育)がかなり少なかった点です。

もちろん、消防士時代私自身辞める原因の一つになったもっと先輩から教育を初年度の段階から受けたかった。と言うのもありましたが、それでも半年間という消防学校初任教育訓練課程があったので、消防士として名乗れるぐらいの体力知識は身についたと感じてます。

 

それからその後半年間の救急課程というものがありそこにも出向させていただき、今度は救急車に乗れるような教育も受けました。(厳密に言うと救急科に行かなくても救急業務は遂行できるのですが、管轄内の規模によっていろいろ決まりがあったような気がしますが、忘れましたw)

合計一年近く研修があり、この経験があったからこそ一般企業の研修の短さには特に驚きました。(ベンチャーであったことも起因するとは思いますが、、、)


ただそう言った十分な教育体制が敷かれているからこそ、誰が消防士となってもある一定水準以上の価値を提供できるのだと思います。

 

2.適正項目

 

次に適正項目を列挙していきたいと思います。

  • 地元出身者であり、地元を愛している(就職先が地元)
  • 人付き合いが上手い、気が使える
  • 筋トレが好き
  • 人助けが好き
  • 打ち込める趣味を持っている
  • ある程度の給与が、生涯もらえれば満足だ
  • 勉強・物覚えが得意だ
  • 体が丈夫だ
  • 気合がある(別途注意が必要)
  • 家族思いだ
  • 気が強い
  • 論理的だ
  • 機械が得意
  • 運転が得意
  • 部活動をしていた
  • 消防署内に知り合いがいる
  • etc....

 

適正項目を挙げれば、キリがありません。つまりどんな人でも強みがあり、その強みが必ず生きる場所がある。と言うことですね!

 

 

【私の勝手なイメージ】

体力がなければいけない

頭脳明晰でなければいけない

ハキハキと大きな声で働かなければいけない

人間関係が厳しそう

etc....

 

これが私の消防に対するイメージでした。

これは皆さんもお思いではないでしょうか?

 

それでは次の項目でその問題を解決してみましょう!



3.消防に入る前に思っていたこと

 

さて、私が消防に入る前に思っていたことは、上記の赤文字の部分でした。

ただ実際はその通りであり、間違っているとも言えます。

 

それはなぜか?

 

それは気弱で声の小さい私が、約5年間も働かさせていただけたと言うことです。

 

 

4.消防に入って思ったこと

 

 

私は消防に入って思ったことは、『なんだ皆んな人間なんだ』

です。

 

 

消防士といえば、筋肉隆々。

男の中の男。

 

ではないでしょうか?

 

実際は違いました。メガネをかけている人もいれば太った人もいる。(田舎消防特有かも知れませんが、、、)

 

そうなんです。皆んな人間なんです。

様々な方がいました。ただやはり消防士をされていることもあり、一人一人がスペシャルな個性がありそれぞれその個性を生かしながら、チームで災害に対応していました。

 

災害という強大な敵をみんなで一致団結して倒す。

 

あんな嫌味ばかり言う、みんなの嫌われ者上司でも現場では頼りになる。

だから、この人を全て嫌いになれない。

 

そんな感じです。

 

 

消防に長く勤めていれば、ずっと同じ人と仕事をしているわけですので、まぁとにかく関係値が濃いです。

 

男社会が色濃く残る職場で、採用人数は毎年決まっており全体人数も法律で決まっています。だから大きな入れ替わりはなくその上下関係はガラパゴス諸島のように今尚昔と変わらない形を呈しています。

 

ただ入って良かったと思ったことは、自分に自信がついたことです。

いざその場で何か起これば、落ち着いて対応できるようになりました。

人が倒れていても、まずは意識呼吸の確認。

火災が起きれば、低くなり一酸化中毒を避け、換気し可燃性ガスの滞留を防ぐ

事故が起きれば、交通網を遮断し、エンジンカット

 

誰かの命を守ることができるのです。

 

 

そんな自身から、入るまでは俺って何ができるのだろう?
社会に出てお金を稼ぐことが本当にできるの?
生きていけるの?

消防士なんて俺には絶対できない。自分の事すらまともにできていないのに、、、

そんな不安しかなかった学生時代とは大きく変わり、今ではどこでも俺ならやっていけるそんな自信をつけてくれたのが消防です。

 

まとめ

 

冒頭では失礼なタイトルとさせていただきましたが、これもインプを稼ぐためなので許してにゃん♡

 

ごほんっ!

 

えー雑談が過ぎましたが

 

まとめると

 

誰でも受け入れれるだけの教育体制と歴史

そう言った観点から『誰でも消防士』なれます!

 

今日は以上です!
ありがとうございました!
また是非次回もお越しください!

そう言えば転職しました!

どうもジャパロックです!

 

このブログも開設1年程経ったみたいです!笑

 

さてさて

 

私ごとではありますが、今年4月(2022/4/1)

 

に転職をしておりました!笑

 

さよなら消防!

f:id:zxatr1279:20220805092225j:image

 

 

と言うことで今は都内の広告代理店に

 

勤めております。。

 

 

こんな物を作ってます

f:id:zxatr1279:20220805092324p:image
f:id:zxatr1279:20220805092336p:image

 

これは先月まで作っておりました!

 

こちらは

 

InstagramFacebookで流れる広告

 

通称『Facebook広告』と呼ばれるものです!

 

皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

 

現在はYouTube shortのチームに移動となり

 

YouTube広告動画を作っております毎日です。

 

 

 

 

そもそもなぜ転職したのか?

 

皆さんそこが気になるのではないでしょうか?

 

お金?人間関係?恋愛?

 

色々な憶測が飛び交っているのが聞こえますが、、、

 

 

私個人の一番の理由は

 

訓練がキツかった!

 

と言うと前の職場の方に伝えれば

 

怒られそうな理由です。。。

 

シンプルに

 

キツかったと言うのが本音ですね、、、

 

 

元々私は消防士になりたかったわけではなく

元々の夢はパイロットでした!

 

ただ学力もそうですが、視力が悪くなってしまい断念しました、、、

 

 

転職して良かったこと

 

・給料が上がった!

・東京に引っ越して、都会生活を堪能!

・地方ならではの干渉がない!

・管外届を出さず外出出来る!

・休みに出動命令がない!

・ゲーム三昧!

 

正直に言って転職最高です!笑

最近は広告の運用もしているので売上を上げないとピリピリするので、少し大変ですが、、、

 

広告業界が好調と言うこともあり

給料面や待遇面ではかなり満足しています。

 

作業もパソコンに向かってカチャカチャするだけなので、死にかけることもありません!

 

転職したデメリット

・たまーに消防士時代の職場の方との楽しかった会話などが良かったなと思う時もあります。

 

・消防車を見てカッコいいなーと思う時もあります。

 

都会の消防士はモテるんだろうなーなんて思います。

 

 

ただやはりかなりキツイ職場だったんだなと思いました。

 

各年代の上司がいてゴリゴリの縦社会なので、酷く怒られることもありストレスは大きかったです。

f:id:zxatr1279:20221112191914j:image

ただ人を救うと言うやりがいのある仕事なんだなと辞めた後でも実感します。

 

 

その為これから目指される方は是非

 

多くの人を助けてあげて下さい。

消防博物館に行きました!

どうもジャパロックです!😃

 

今日は東京都新宿区四谷三丁目にある

消防博物館』に行ってきました!

f:id:zxatr1279:20220626170835j:image

 

新宿線の『四谷三丁目』を降りると駅直結で消防博物館に着きます!

入館料はなんと無料でした!!

 

f:id:zxatr1279:20220626170934j:image

フロア2階には消防署があり立ち入りは出来ませんがB1〜5Fが展示会場になってました!

 

江戸時代の頃の消防の歴史や現代の消防の体制などについて学べる施設となってました!

f:id:zxatr1279:20220626171149j:image
f:id:zxatr1279:20220626171146j:image
f:id:zxatr1279:20220626171142j:image

それぞれ特色があっていいですね〜😄

 

 

f:id:zxatr1279:20220626171324j:image

実際に展示物のヘリにも乗れるみたいです!

人気過ぎて並ばなくてはならなかったので今回はパスしました!
f:id:zxatr1279:20220626171347j:image

馬がリアル!
f:id:zxatr1279:20220626171318j:image
f:id:zxatr1279:20220626171344j:image

家族連れが多かったですね
f:id:zxatr1279:20220626171321j:image
f:id:zxatr1279:20220626171334j:image

実物は大きいですね〜

f:id:zxatr1279:20220626171340j:image

 

気になった方は是非寄ってみてください!

(o´・∀・`)

 

 

消防ポンプ 機関員 摩擦損失 消防車

 

皆さんおはこんばんにちは!🧑‍🚒

ジャパロックです。

 

さて今日は消防ポンプということで、ポンプ運用について書いていきたいと思います。

といっても現場向きであり、かなりざっくりとしており、うちの署でのことなので

 

本当に参考程度に留めておいていただければ幸いです。

 

先ず初めに消防車とはなんぞや

 

簡単に言うと

水を吸って、勢いよく吐き出す車

 

f:id:zxatr1279:20210623191719p:plain



 

そんなんわかっとるわぃ(・ω・*)

 

 

流れで行くと

 

    止水弁→逆止弁→真空ポンプ

     ↑

吸管→消防ポンプ→吐水口→ホース→筒先

 

 

こんな感じです

 

止水弁などが分かれているのは、消火栓なら圧力があるので真空をかけなくても送り出せるのでこの配置になってます。

間違ってたらごめんなさい

 

大体こんな感じです。

 

操作は

  1. 吸管を水利につけ、枕木設定、控え綱決着、吸水コック開放、揚水ボタンを押す
  2. 揚水確認後、冷却水コック開放
  3. 予備送水後、準備完了無線連絡
  4. 吐水口開放、圧力設定

 

てな感じです

 

 

とりあえずこれで水は送れるのですが、ただ送るだけでは先の圧力がわからないので計算が必要です。(最新式はモニターがあるみたいですが、うちは旧式なので連成計と圧力計での計算が必要です)

 

 

 

流量や損失計算

 

65mmホース1本の摩擦損失  0.03Mpa

50mmホース1本の摩擦損失  0.08Mpa

筒先口径           23mm

基本流量           600L

ガンタイプ筒先        

基本流量           350L

 

これを基に

ホースの本数や、傾斜角度などを計算して

筒先を持っている人が吹っ飛ばされないようにします。

 

f:id:zxatr1279:20210623192149j:plain

なので実際に火を消している人も大事ですが、

消防車を操っている人も大事ですね!!

 

今日はこんな感じにしたいと思います!

ありがとうございました!

 

消防人生5年目 これまでを振り返って

どうも〜田舎の消防署で働いている

ジャパロックです!😎

 

皆さんいかがお過ごしでしょうか( ′☻ω☻)

ジャパロックは最近ツーリングにハマっています!笑

f:id:zxatr1279:20210416025402j:image

(馬力はないけど燃費が取り柄のボルティーちゃんです!笑 従兄弟からほぼ自分用に貰ってます)

 

先日も200kmぐらいツーリングして来ました

 

コロナ禍という事でなかなか出て行けないですが、人との関わりを避けつつツーリングを楽しんでいます( ′☻ω☻)

 

 

さてさて今回は新米消防士ブログの境目

5年目を迎え後輩も幾分か出来てきて

新米と呼べなくなってきたへっぽこ消防士ですが5年目を迎え

色々見えてきた部分がありましたのでつらつらと書かせて頂きたいと思います。

 

 

 

 

4年間の消防職員生活を終えての感想

えー私自身沢山ミスや失敗をして来ました。

その数は膨大で消防署で1番ミスをした職員だと思います。

 

1番恥ずかしい出来事と言えば

消防学校が終わり署に配属されて1日目か2日目に消防車両(軽トラ)をぶつけてしまったことです。笑

今思えば笑い話になりますが、当時は死ぬほど恥ずかしさと情けなさがありました。

 

何故ぶつけたのか?

 

 

 

皆さん疑問に思いますよね笑

 

経緯を話すと消防署では朝と夕方点検を行っています。

その際運転手はウインカーや赤色灯をつけ

前後に立っている他の職員が点灯しているか確認を行うのですが

私の車両が点検し終わった後隣の車両の点検が始まった際

 

署長補佐(会社で言えば課長補佐?)が点検されそうだったので急いで代わろうとしたさい

 

MTのギアをバックに入れたまま飛び出してしまい

 

そのまま後方車両はぶつけてしまいました笑

 

 

消防署内で最速の事故を叩き出してしまいました。笑( ′☻ω☻)いやはや

 

 

 

 

そんなこんなでアイツはヤバいやつだと

レッテルが貼られてしまいとてもやりづらかった新人時代でした(o´・∀・`)てへ

 

 

そんなこんなで数々の失敗を繰り返し

1〜2年目は死ぬほど辛かったです

 

そして雑用も後輩ができたおかげで

負担が減り3年目は大分仕事が楽になって来ました。

 

そして4年目は素敵な先輩と出会い(それまでも沢山の素敵な上司の方がおられました!)

 

毎当務、若い職員を中心に訓練をして頂き

ロープレスキューや基礎となる救助活動方法などみっちり、優しく教えて頂きました!

 

そのおかげで自分にも多少の自信がつき始め

やれる事も増えていき

 

そうした自分の成長がすごく楽しかったです。

 

 

 

 

ある先輩は後輩に教えると偉そうになるから教えたく無いとおっしゃる方もいて

確かにそうだなと感じ、自分はそうならないよう、奢らないようにと気をつけています。

 

やはり人間同士の仕事ですから好き嫌いもありますので、教えて頂ける後輩やそうで無いものも出て来ます。

 

そうした中で仕事するだけが仕事ではなく

仕事以外の所が実は大事だったりする

 

そう言ったこともよく感じて来ました。

 

先程の話に戻りますが、今はロープレスキューを学ぶ事がとても楽しいです。

ペツルの道具を使い

 

ダミーを救出することが、とても面白く感じでいます。

 

自分1人で倍力システムを完成させ

崖から落ちた人を助けるなど

前までは出来なかった事が出来てから楽しさを見つけました。

 

 

 

それまではやらされている

怒られないようになど

 

負の感情によって進んでいたところに

 

もっと知りたい

もっと色々出来るようになりたいと

プラスの感情で仕事を楽しめている自分がいます。

訓練について

お久しぶりです。ジャパロックです!

 

 

いや~最近APEXとツーリングに夢中でブログ更新が遅くなっておりました(笑)

f:id:zxatr1279:20210623191634j:image
f:id:zxatr1279:20210623191638j:image

今日は先日あった訓練内容をご紹介します!

 

2021/6/2 13:00~17:00
火災防御訓練をしました!

 

内容は消火訓練と屋内検索です!

 

 

消火訓練は主に
2号(ポンプ車)、4号(水槽付きポンプ車)、9号(救助工作車)で出動し
2号が水利から給水し送水→4号は筒先へ送水
9号は要救(要救助者)がいれば、屋内検索しかり、応急梯子に取り掛かる、その他補助

といった感じです。(・ω・)

最も消防らしい訓練ですね。

 

 

 


私の署の基本体系は
2号→(10号)→4号+9号です。

(ポンプ車→(水槽車)→水槽付きポンプ車+救助工作車)

 

f:id:zxatr1279:20210623191719p:image

 

 

新しい隊となり
やっと出来たという感じでした(笑)

本当もっと早くする予定でしたが、救急の重複や雨天、救助技術大会の署内選考などがあり
延びに延びました(笑)

 

 

といっても今の隊は中堅隊員が多く
5年未満の隊員は2名のみで、隊としては安定しているのでそれほど心配はしていないのですが、やっと出来たという感じです。

 

うちの署は3交代制なので
3つの隊があり、他の隊は5年未満の隊員が3~5名います。(1隊12名)

そう見るとかなり隊としては、安定しています。

 

 

 

安定はしていますが、スパルタの先輩U氏が居ます( ^ω^)・・・

アップで完全着装+呼吸器による
連続歩調と6階までの階段ダッシュ、、、、、

この炎天下の中本当に死にかけます。。。。

 

 

田舎消防なので
専任の救助隊や消火隊がいるわけでもないので、訓練内容も都市部と比べると
厳しいわけではないのですが、今の隊はかなり追い込む隊なので

下っ端の私は毎日ヒイヒイ言いながら訓練しております
(お尻をひっぱたかれながら(笑))

 

 

 

 

 

話が脱線しておりますが


屋内検索訓練もしました!

屋内検索とは、その文字が表す通り、建物内に侵入し要救の捜索及び救出をするものになります。

f:id:zxatr1279:20210623192009j:image


漫画(め組の大吾)やドラマ(シカゴファイア)などに出てくる
消防士なら誰しも一度は思い描く夢の救出現場です。
ただ最も危険な状況であり、全国でも殉職者が出ているようです。

 

 


うちの署は町で1つしかないので、遠隔地になると30分もかかる所があり
現場につく頃には大体、最盛期と呼ばれる状況で侵入は不可能になります。
火災発生から大体10分前後が屋内検索できる限界ですね。


よくドラマの中では
炎の中に飛び込むシーンがありますが、正直現場からすると、先ず無理ですね。
熱すぎます。

私の同期も消火活動中、建物の溶けだした物が防火衣の中に入り火傷を負いました。


侵入目安としては、
白い煙が出でいればまだギリギリ消防隊員なら入りますが、黒煙になると防火衣を着ていても火傷をするのでもし、中に人がいても助からないでしょう。

 


さて
屋内検索の方法としては
・2名捜索+1名ホースで侵入
・1名ロープ操作、1名指揮者

計5名で活動を行います。

 


そして、屋内検索をする際重要なポイントがあります。


それは水をかけない!

ということです。

f:id:zxatr1279:20210623192213j:image


どいうこと?


と思いますよね。

 

 

火事が起きているんだから水は掛けなくちゃ!となりそうですが
実はかけてはいけない場合があるんです。

 

それは中性帯がある場合です。
中性帯とは火災初期~中期にかけて出来る現象で、空気の層と煙の層が分かれている状態です。

 

 

よく避難訓練で姿勢を低くして避難しましょうと言われたと思いますが、それはこの中性帯ができるためです。

火災により熱くなった可燃性ガス(煙)は徐々に部屋の上側にたまっていき
新鮮な冷たい空気は下に溜まります。

 

そんな中、放水をしてしまうと、中性帯がぐちゃぐちゃになります。

そうすると、視界不良になるばかりか部屋中が高温の煙に包まれてしまい、まだ助かるはずだった要救助者も煙に巻かれて死んでしまいます。


そのため中性帯が発生している場合は、極力放水はせず、空気の層を保ったまま屋内検索を実施します。

(なので消防団の方も建物内にまだに人がいる場合は、むやみに放水をしないよう願います)

 


しかし火災は進行性災害のため、時間の経過と共に、部屋の温度も上昇し、火災の規模が進みます。

 


その速度を遅らせる方法として

 

 

ホースを持つ隊員は

ペンで描くように短く放水する
「ペンシリング」

水の玉を放水する
「スポット注水」

部屋の温度を確かめるため、噴霧状態で真上に短く放水する
「環境測定」


などがあります。こういった方法を用いて火災の進行を遅らせています。

 


侵入隊員の動き
1番員
・膝を付かないよう中腰で要救助者捜索にあたります。


2番員
・片手を壁に付けたまま捜索します。(煙で迷わないように)
・検索ロープの操作を行います。(1回始め、2回よし、3回発見、4回待て、5回脱出)

 

3番員(ロープ)
・伝令員としてロープを操作します
合図をロープで送ったり、侵入した距離をメートル事に指揮者などへ伝達します。

 

指揮者
・内部状況の確認や、侵入の可否、熱感、活動時間の調整など現場の指揮にあたります。

ざっと書きましたが、こんな感じです。

 

 

 


消防学校時代
教官Y氏は、県の県庁所在地である市の特別救助隊の小隊長でしたが、屋内検索は数回しかしたことがないそうです。


私が一生のうちで1回でもあるのでしょうか(;ω;)…….

 

 

 

つらつらと本日は訓練内容とその詳細について

書かせていただきました。

 

 

この記事にて少しでも消防組織がどういったことをしているのか知っていただけたらと思います。