新米消防士ブログ

消防士を目指している人や、現役の人向けのブログです

消防に個性はいらない

消防士には何が1番必要だと思いますか?

 

どうも!

新米消防士改め元消防士となりました

ジャパロックです!🚒🚒🚑🚑

 

冒頭から面接に聞かれる内容みたいで、何か緊張感がありますね笑

 

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という事で消防をやめて半年が経過し

改めて消防士には何が求められるんだろうと考えてみました!

(おい!消防辞めてたのかよ!笑)

 

 

・人を火の中から助ける勇気?

 

・救急現場で迅速な救護活動?

 

・事故現場で慌てない冷静さ?

 

確かにどれも1番大事なよう気がします!🤔

 

 

ただ私は『組織として動けるか』と言う点が最も大事なのではないかなと感じました。

 

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大体の人は社会人となり会社の中で大勢の人に囲まれながら生活されていると思います。

 

消防も同じです。

 

特に消防は24時間拘束され、共同生活をしながら業務に当たります。

 

消防組織法』なるものもあり、街の規模によって職員数が決まっており、所属や地域によっても細かなルールが決められています。

 

 

その為ルールや各所属の掟に従えなければ、キツーいお仕置きがあります。

 

現場では命を落とす危険性もあるので、致し方ない部分でもありますが、、、、

 

 

一般『いやいや、やっぱり消防士といえば体力でしょ!』

一般『気持ちでしょ!』

 

そうですよね

フムフム

 

果たしてそうなのでしょうか

 

火事現場で発生から最盛期に移行する

イムリミットは平均7分

 

覚知(通報段階)から

出動まで1〜2分

 

5分しか残ってない

 

気合や体力で解決できる

物理的可能な時間じゃない様に感じませんか?

 

到着段階で間に合わないのがほとんど

 

救急では

平均到着時間は9分43秒

 

心肺停止なんかで言えば

何もしなければ

 

5分で救命率25%

8分経過で救命の確率は限りなく低い

 

とされています。

 

 

消防士になって1番感じたギャップはココです

 

どんなに訓練を積んでも助けられる命は

ひと握り。

 

あるのは焼け焦げた人の死体と

 

助けられなかった仏様たち

 

 

救命講習を受けて日々人の多いところで

生活し

 

もしもの時に救命処置ができる方が

助けられるのではないかと感じるほどです

 

泣き崩れる家族に囲まれ

 

虚しく鳴り響く心電図の冷酷な連発音

 

そんな中で消防士としての存在意義や虚無感

 

たまに何のために働いているのか

わからなくなる時がありました。

 

私が退職を決意した理由の一つでもあります

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そう、誰も守れないなら

自分の家族だけでも守りたい

 

側で過ごせるように、今は自宅で将来仕事ができるよう筒先ではなくパソコンと向き合う日々を過ごしております。

 

 

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話は脱線しましたが

 

消防に必要なのは『組織力

 

消防士になりたての方でも

ホース搬送

 

中堅の方であれば機関員(消防車の運転や水量などを調整します)

 

と長い消防のノウハウや全国の消防隊員の日々の研鑽によってその効率性の高いボトムアップ体制が脈々と築かれているなかで

 

誰だか円滑な歯車になれるかが組織として動く中で重要視されていて

 

採用の際に体力、気力は既に選別されているので拝命後は組織力一択であると感じてます。

(同調圧力、現場経験での過不足感や予備思考などもから日々の訓練は自ずと並行に実行される傾向にあるので)

 

 

今日はこの辺で終わりたいと思います。

ご精読いただきありがとうございます!

 

(※個人の感想であり、偏見が含まれる主張です)