新米消防士ブログ

消防士を目指している人や、現役の人向けのブログです

救急車について

どうもジャパロックです🚒

 

今回は最近よく見かけるようになった救急車について書いていきたいと思います🙂

 

 

救急車

救急車とは傷病者を医療機関へ迅速かつ安全に搬送するための車両。

 

起源はナポレオン戦争でドミニク・ジャン・ラーレーが馬車を用いて負傷した兵を搬送したのが起源とされています。

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(Wikipedia参照)

 

いや〜今も昔も軍事技術のスピンオフが私達の生活に溶け込んでるんですね(´・ω・`)

 

 

 

さてさて本題へ

 

 

🚑トヨタ ハイメディック🚑

3代目    後期型   TRH22#S型    

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(参照車両:東京消防庁)

 

変速機:4速AT

駆動方法:FR4WD

価格:約2000万円前後(積載装備も含め)

定員:8名

重量:2880kg

燃費:4km(実測)...燃費めっちゃ悪い(笑)

配備数:2万人事に1台

 

積載物:ストレッチャー、バックボード、スクープストレッチャー、ヘッドイモビライザー

検電チェッカー、耐電手袋、マットレスポンダー、ダッシュ3000(モニター)、TEC2600(半自動除細動器)、ヘッドパッド(円座枕)、枕、不織布、アクセルプリベンション(消毒液)、酸素マスク、リザーバー付き酸素マスク、鼻腔ニューレ、詰め替え用アルコールティッシュ、カフ大・中・小、救急包帯大・中・小、サムスプリント、酸素ボンベ10ℓ、吸引器、吸引カテーテル18Fr、22Fr、ヤンカーカテーテル、輸液セット、乳酸リンゲル液(点滴液)、駆血帯、ブルーセンサー、非接触型体温計(イージーテム)、リザーバー予備、BVMマスク予備、携帯酸素2ℓボンベ、AED、携帯酸素予備、オートパルス、ケッド(スピードボード)、スティフネック、消化器、誘導棒、膿盆、受水盆、ステンレストレイ、レインカバー、止血帯、ゴーグル、ケプラー手袋、N95マスク、感染防止セット、お産セット、小児・新生児用BVM、羊水カテーテル、新生児用聴診器、新生児用カフ、陰圧固定器具(バキュームスプリント)、エアーストレッチャー、おんぶ紐、浮き輪、フローティングロープ、弁慶、レスキューマン、バール、歯止め、補修セット、ウィンドーポンチ、アルデルムガーゼ、ティーポッド、吸収マット、救急シーツ、救急包帯、トリアージタグ、緊急自動車証明書、携帯電話、衛星電話、防虫スプレー、AVM(高精度なナビ)、チョーク、懐中電灯、シューズカバー、ティッシュ   etc...

 

救急バック内

BVM、インハレーター、ヘッドバンド、血糖測定器、ガーゼ、救急包帯小、血圧計(エレマーノ)、輸液セット、穿刺針22G・20G、駆血帯、酒精綿、ラキテック、サージカルテープ、テガダーム、喉頭鏡、バイトブロック、経鼻エアウエーイ、経口エアウエーイ、挿管チューブ、LT(ラリンゲルチューブ)、LM(ラリンゲルマスク)、カインゼロゼリー、クリップ、イージーキャップ2、エアウエーイチェッカー、トーマスホルダー、体温計、オートパルス、聴診器、万能バサミ  etc...

 

外傷バック(トラウマケース)

ネット包帯(頭部用、手足用、指用、胸部用)

アルデルムガーゼ、サージカルテープ、救急包帯大・中・小、三角巾、三角巾、サムスプリント、オートパルス、体温計、万能バサミあるミックシート    etc

(バスの中で思い出しながら書いたので抜けてるものがあるかと、、、(笑))

 

新人は先ず資機材の名称と位置を覚えないといけません😤

今ではスラスラ出てきますが当時は大変でした(´•ω•̥`)

 

 

 

 

 

現在救急車両として1番流通しているのが、

トヨタハイメディックです。

日産のパラメディックもありますが、少しだけ小さかったのでうちの消防署ではトヨタになりました。

 

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(日産  パラメディック)

 

救急車は元々はハイエースなどの一般車両を基盤として、そこから高規格救急車として改良されています。

 

 

 

 

 

よくある質問

 

 

Qなぜ3台配備してあるんですか?

 

人口的には1台なんですが、救急重複などを考えると3台が適切となり3台配備しています

遠隔地も多いため多めの配置です。

消防法では2万人に1台が、基本です

 

 

 

 

Qなぜよく揺れるんですか?

 

乗った人ならわかると思いますが、積載物が多くかなり揺れます。

乗った方は外の景色を見てもらうことや前の席に座ってもらったりします。

 

 

 

Qちゃんとドアを閉めてないが大丈夫か?

 

 

救急現場でドアが閉まってないと注意を一般の方にされた事がありますが大丈夫です。

救急車のドアはイージークローザーになっており静かに閉めても自動で閉まります。

また、勢いよく閉めると傷病者にビックリさせてしまうのでゆっくり閉めてます

 

 

Qサイレンの音は決まっているのか?

 

 

消防法で決まっていてHz数も決まっています。

ピーポーピーポーと言った音と、モーターサイレンと言って警察車両でよく聞く音も出せます。

 

またサイレンを鳴らすボタンにもピーポーピーポーと書いてある物もあるので

面白いです(笑)

 

後は交差点に侵入しますや道をあけてくださいなどの音声もあります。

 

 

 

Qなぜ白色なのか

こちらも消防法で定められていますが、消防車などの緊急自動車は赤色

 

それ以外の緊急車両は白色と定められています

 

 

 

 

 

Q救急車が遅く走っている時があるがなぜか

 

こちらも傷病者への配慮となります。

救急車や、消防車は一般道では時速80km、高速道路だと時速100kmまで出せます。

 

しかし先程も述べたように救急車は重量の関係からとても揺れるので、マンホールや段差などではゆっくり通過したり、くも膜下出血など急な揺れなどが状態悪化に繋がる場合はゆっくりと走行したりします。

 

ちなみに静脈路確保などの時は停車もします。

 

 

 

Q緊急走行中事故を起こした場合どうなるのか

 

 

救急車の場合はもう1台救急車を呼び、事故を起こした車両は現場待機になります。

 

 

 

 

Q特別な免許はあるのか?

 

特にありません。普通免許で運転できます。

 

消防車などでは大型免許が必要になってきます

 

 

 

 

 

 

ちなみに

救急隊員の構成は隊長、機関員、隊員です

 

基本的に1名以上は救命士が搭乗しなくては成りません。

 

うちの署では、1番の若手は隊員

中堅が機関員、隊長が最上位になります。

 

他の署では機関員が若手であったりします。

 

 

 

 

 

件数としては

私の署の場合

平均1日4件です。

(都市部になると2桁は一日いくので、救急車に乗りっぱなしになったりするそうです)

 

年間1200件前後であります

 

活動時間は大体30分から1時間が平均です

転院搬送となれば4時間以上1件でかかったりします。

 

ちなみにドクターヘリなら片道2時間かかる所を15分で行けたりします。

 

軽傷の傷病者(緊急性のない傷病者)が、全体の件数に占める割合が半数近くあるので、救急車の台数にも限りがあるので市民の方には利用する際気をつけて頂きたいですね🚑

 

 

ではでは長文失礼しました👋